一流の仕事を成す P.F.ドラッカー マネジャーに必要な「正直さ」と「誠実さ」

こんにちは。

サッチー先生です。

本日のテーマは、「P.F.ドラッカー マネジャーに必要な「正直さ」と「誠実さ」です。

 

ドラッカーの言う「マネジャー(manager)」とは、当然野球部のマネージャーではありません。

 

余談として、以前紹介しました、2010年にミリオンセラーになった、岩崎夏海さんの小説『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』(通称『もしドラ』)をご存じない方はご興味があれば読んでみてください。→ウィキペディア参照

 

「マネジャー(manager)」とは、部署を統括する管理職のことです。その仕事の本質を考えてみましょう。

 

人を管理する能力・・・を学ぶことはできる。・・・だが(マネジャーが人材を開発するには)それだけでは十分ではない。根本的な資質が必要である。真摯さである。

「マネジメント エッセンシャル版」より

マネジャーとは、ひとことで言えば、自分の部署の成果に対して責任を持つ人のことです。

 

人を使う立場をイメージする人もいるでしょうが、ドラッカーの言うマネジャーは、人に命令する組織の「ボス」の側面よりも、会社に対して貢献する責任をより大きくもつという側面を重要としています。

 

例えば、特定の分野に詳しい専門家の仕事は、全体の成果に結びつけるために方向づけを行う必要があります。タコツボに閉じこもりがちで専門用語を使いたがる彼らに対して、会社内での情報共有の重要さを認識させて、彼らのアウトプットが社内の人たちにとってのインプットとなるよう、マネジャーは専門用語などを翻訳する必要があります。

 

マネジャーに求められる任務は、主に2つあります。

 

第一に、生産性が高まるように自部署を導くことです。オーケストラの指揮者のような役割です。指揮者は各パートの演奏家(専門家)に働きかけ、演奏(仕事)を統合し、作品を創造します。

 

重要なのは強みを活かして、弱みをなくすことです。

 

第二に、現在と未来、短期と長期の両面からリスクの種類と大きさを判断して、リスクを最小限にとどめることです。

 

例えば、現在の顧客や成果を重視するあまり、将来の変化を見逃して波に乗り遅れてしまう、といったことにならないようにすることです。

 

では、どんな人がマネジャーに向いているのでしょうか?

 

ドラッカー曰く、「マネジャーに特別の資質はただ一つ、「真摯さ」だけである。」
「真摯さ(integrity)」とは、「正しいと信じることに対して、正直であり、誠実である」ことです。

 

たとえ、いつも仏頂面で気難しい人物でも、信念があって志が高く公正な判断ができるなら、その人物はマネジャーの資質を持っています。
いかに愛想がよく、有能で聡明であろうと、真摯さに欠く人は、マネジャーとしては失格です。

 

 

本日は以上です。

有難うございました。

次回のブログで、またお会いしましょう。

 

参考文献:別冊宝島1710号 まんがと図解でわかるドラッカー

 

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一流の仕事を成す P.F.ドラッカー 知識労働者になる!?

こんにちは。

サッチー先生です。

本日のは

「P.F.ドラッカー 知識労働者になる!?」

です。

あなたは、ピーター・F・ドラッカーを知っていますか?

ピーター・F・ドラッカー、正式には、ピーター・ファーディナンド・ドラッカー(Peter Ferdinand Drucker、ドイツ語名:ペーター・フェルディナント・ドルッカー 、1909年11月19日 – 2005年11月11日)は、オーストリア・ウィーン生まれのユダヤ系オーストリア人経営学者です。「現代経営学」あるいは「マネジメント」 の発明者であり、「知の巨人」「マネジメントの父」と称された方です。

ドラッカー日本公式サイトhttp://drucker.diamond.co.jp/

2010年にミリオンセラーになった、岩崎夏海さんの小説『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』(通称『もしドラ』)で、高校の野球部の女子マネージャーが、偶然に入手したドラッカーの『マネジメント』の内容を、部の改革に活かす内容で、一躍ドラッカーブームになったので、ご存知かもしれません。

今回は、そんなドラッカーのつくった概念の中から、知識労働者とは何か?をご紹介いたします。

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知識労働者とは、
組織の目的に沿い、かつ、他の人にその成果を活用してもらって初めて、本当の貢献を上げることができる人たちのことです。彼らの仕事の本質は考えることです。仕事量やコストによって評価されるのではなく、結果(貢献度)によって評価されます。
知識労働者には、専門家や研究者などのスタッフ関係ばかりでなく、管理者も含まれます。また、一般的には肉体労働・サービス労働と言われている分野でも、知識を活用すると、生産性は飛躍的に向上します。

現代社会は組織の社会である。それらの組織のすべてにおいて中心的な存在は、筋力ではなく頭脳を用いて仕事をする知識労働者である。(中略)彼らは組織に貢献して初めて成果をあげることができる。

「経営者の条件」より

との事です。知識労働者は、自ら考えて、自ら行動します。そして行動の成果を求められます。
成果をあげられなければ、知識労働者ではないのです。

もし、あなたが一流のビジネスマンになりたいと望むのなら、知識労働者になってください。

今日の組織では、自らの知識あるいは地位のゆえに組織の活動や実績に実質的な貢献をなすべき知識労働者は、すべてエグゼクティブである。エグゼクティブは、組織図に示されている以上に大きな割合を占めている。

「経営者の条件」より

何をなしたいかではなく、何がなされるべきかから考えなければならない。しかる後に、何が自らの強みに合うかを考えなければならない。強みでないものを行ってはならない。他の者に任せなければならない。リーダーたる者は、自らが成果をあげなければならないことを知らなければならない。

「ピーター・ドラッカー、リーダーシップを語る」より

一流のビジネスマンになりたければ、仕事で成果をあげられる人になってください。成果をあげる知識労働者、成果をあげるリーダー、成果をあげるエグゼクティブとなるためには、次の五つの習慣を身に付けてください。
  1. 時間をマネジメントする。

  2. 貢献に焦点を合わせる。

  3. 強みを生かす。

  4. 重要なことに集中する。

  5. 効果的な意思決定を行う。

以上の五つです。

時間をマネジメントすることと、重要なことに集中することは、成果を上げるための二本の柱です。時間は最も稀少な資源です。時間をマネジメントすることは、なされるべきことをなすための基礎です。成果をあげるためには、まず、自分の時間がどこに消えているかを知らなければなりません。自分自身と他人の時間を無駄にしているものを取り除かなければなりません。
時間を無駄にしているものを取り除いたならば、新たに生じた時間を使って重要なことに集中しなければなりません。成果をあげるための他のスキルはすべて、この時間をマネジメントするというスキルと重要なことに集中するというスキルが前提となります。
成果をあげるスキルのほとんどは実践によって磨かれるべきものです。
成果をあげる能力は修得できます。そして、一流のビジネスマンになりたければ、成果を上げる能力を修得しなければなりません。

なお、文章は「プロフェッショナルの原点」を参考にしました。

今回の内容の動画を作成しましたので、こちらもご覧ください。↓↓

ドラッカーの関連書籍は沢山ありますので、興味のあるものから読んでみてください。

本日は以上です。

有難うございました。

次回のブログで、またお会いしましょう。


参考文献:プロフェッショナルの原点 著者:P.F.ドラッカー、ジョゼフ・A・マチャレロ

発行所:ダイヤモンド社