仕事の応用 戦略として知っておきたい孫子の兵法 その②「風林火山」

こんにちは。ヤマサッチーです。

今回は「孫子の兵法」から、「風林火山」の紹介です。

戦国武将の武田信玄が旗印に用いたことで超有名ですが、「風林火山」という名称は、現代の創作と考えられているようです。

(ヤマサッチーは、山梨県出身なので、よく甲府駅にある信玄公の銅像を写真に撮っています。)

旗印に記された

「疾如風、徐如林、侵掠如火、不動如山」

の句は、『孫子』・軍争篇第七で、軍隊の進退について書いた部分にある文章を、部分的に引用したものであるそうです。

もとは

「故其疾如風、其徐如林、侵掠如火、難知如陰、不動如山、動如雷霆。」
故に其の疾きこと風の如く、
其の徐(しず)かなること林の如く、
侵掠(しんりゃく)すること火の如く、
知りがたきこと陰の如く、
動かざること山の如く、
動くこと雷霆(らいてい)の如し

これは「そこで、戦争というものは敵をだますことであり、有利になるように動き、分散・集合して変化していくものである。

だから、(軍隊が)移動するときは風のように速くし、
陣容は林のように静かに待機して敵方の近くでも見破られにくくし、
攻撃するのは火のように勢いに乗じて凄まじくし、
どのような動きに出るか判らない雰囲気は陰のようにし、
敵方の奇策、陽動戦術に惑わされず陣形を崩さないのは山のように揺るぎなくし、
攻撃の発端は敵の無策、
想定外を突いて雷のようにいきなり敵方を混乱させながら実行されるべきである」
と言う意味です。

これは戦争において、自分たちが主導権を握るポイントを説いています。

これをビジネスとして翻訳すると、

競合との争いにおいて、主導権を握るポイントとは、

行動するときは、風のように素早く行動し、
待機するときは、林のように静かに待機し、
市場にビジネスを仕掛けるときは、
火のように勢いよく凄まじくビジネスを進め、
相手の動きや情報がつかめないときは、陰のようにひっそりとし、
競合の奇抜なビジネス展開やあえて誘ってくるような状況には山のように揺るがず動かず、
さらに市場に追撃でビジネスを仕掛けるときは、競合の想定外を突いて雷のようにいきなり実行するべきだ。

といったような解釈になります。

あくまで、ヤマサッチーの主観の解釈なので、ご了承ください。

ざっくりまとめると、ビジネスを進めるとき、市場に展開するとき、行動するときは、とにかく素早く、競合が驚くぐらいのスピードと実行力を見せて行動する。作戦を練ったり、準備をしているときは、じっくりと待って待って、相手の動きを見ながら、じっと機会をうかがえ。
といった風にまとめることが出来ます。

是非、競合よりも一歩先に出るために、意識して使ってみてください。

主導権を握ることが相手より一歩抜きん出るためには必要です。

以上です。

有難うございました。

次のブログで、またお会いしましょう。