会社の常識? あいみつと入札の違いとは何か?

こんにちは。

ヤマサッチーです。

あなたは、「あいみつ」と「入札」をご存知でしょうか?

さらに、違いまで説明できる人は少ないのではないでしょうか?
入札には、ニュースで時々見かける「談合」の問題も絡んできます。
今回は、このあいみつと入札について詳しく見ていきましょう。

あいみつと入札とは?

まず、意味からですが
あいみつは、
相見積(あいみつもり)のことで、
まず、数社に提示した条件に沿った見積書を提出してもらいます。
各社の見積書を検討し、条件に沿っているかどうかを計画内容や、
技術的な部分を比較して、業者を決定します。
見積合わせともいいます。

一方、
入札とは、
まず、数社の会社を集めて、条件の概要を説明します。
後日、数社を集め、入札箱に金額を書いた札を入れさせて、
その場で開札、公表し、最低価格を提示した業者が業務を受注します。
入札にはどの企業でも自由に応募できる「一般競争入札」と、
発注側が入札できる企業をあらかじめ指定する「指名競争入札」があります。
なお、「指名競争入札」を行うほうが一般的です。

一般的には、公共事業の機関では入札を採用し、
民間企業ではあいみつを採用しています。
どちらにしても、
大前提として、
自由競争が資本主義経済での原則となっています。

メリット・デメリット

それぞれの特徴を端的に述べると、
もっとも有利な条件を提示するのがあいみつで、もっとも安い金額の業者を選ぶのが入札です。
ですので、あいみつのメリットは、
より条件にマッチした業者を選ぶことが出来ることです。
また、発注者側からすると、あらかじめ依頼する業者を決めておき、
別の業者からの見積もりを見比べることで、依頼しようとしている業者に向けて、
金額を落とす交渉を掛けることもあります。
デメリットとしては、
依頼された業者からすると、見積もりを提出しても、受注することができるか分からず、
できなかった場合はムダな作業が発生することになるというデメリットがあります。
一方、入札の場合のメリットは、
より、安い金額で提示してくる業者を選べることです。
ですが、デメリットとして、
実績も技術ももたない業者が格安で入札してくることもあるので、
企業をあらかじめ指定する「指名競争入札」を行って、最低限の質を保つ必要があります。
ですが、
「指名競争入札」でも、もっとも安い金額の業者を選ぶところに問題が発生します。
これが、公共事業での「談合」という問題です。
「談合」とは、話し合いのことです。
「指名競争入札」では、ほかにどの企業が入札に参加するのかがあらかじめわかります。
つまり、業者が事前に集まって金額を相談し、各社が順番に仕事を請け負えるよう同盟を組みやすくなるわけです。
業者側が手を組み、談合で事前に業務の見積金額を決めてしまえば、
自分たちが儲かるように費用を吊り上げることができます。
そのお金の出所は、国民の税金です。
つまり、談合によって本来は必要のない高いお金を払わされて、
税金の無駄遣いになってしまうことが問題となるのです。

おわかりいただけたでしょうか?
最後に、まとめとして
あいみつと入札の違いとは?なんだったかといいますと

もっとも有利な条件を提示するのがあいみつで、
もっとも安い金額の業者を選ぶのが入札です。

ですので、
あいみつは必ずしも、一番安い金額の業者を選ぶわけではない
ということが一番の違いです。

ご参考になれば幸いです。
最後に名言を一つご紹介します。

人生は長さではなく

深さ。

(ラルフ・W・エマーソン)


本日は以上です。

有難うございました。

次のブログも読んでくださいね。


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