こんにちは。
サッチー先生です。
本日のテーマは「P.F.ドラッカー 時間をマネジメントする!?(後編)」です。
前回に引き続き、今回も、成果をあげる五つの習慣で取り上げられていた一つ、「時間をマネジメントする」を取り上げます。
時間をマネジメントするためには、時間を無駄にしないシステム作りが必要です。
人の時間を無駄にしていることがある。簡単にわかる徴候はなくとも、それを発見するための簡単な方法はある。聞けばよい。私はあなたの時間を無駄にさせるようなことをしていないか、と定期的に聞けばよい。答えを恐れずこう聞けることが、成果をあげる者の条件である。
「経営者の条件」
自分の時間ばかりでなく、人の時間を気にすることも必要です。組織として成果をだすためには、自分だけでなく、自分以外の人の時間を無駄にしないように努めなければ、大きな成果は望めませんし、組織に貢献しているとは言えません。
時間の浪費にはシステムの欠陥や先見性の欠如からくるものがある。その徴候は周期的に繰り返される混乱である。二度起こった混乱を三度起こしてはならない。繰り返し起こる混乱は予知することができる。したがって、予防するか、機械的な仕事にルーティン化しなければならない。
ルーティン化とは、有能な人が経験から学んだことを体系的かつ段階的なプロセスにまとめることである。
「経営者の条件」より
組織構造が優れているからといって優れた業績がもたらされるわけではない。憲法が優れているからといって偉大な大統領がもたらされるわけではなく、法律が優れているからといって道徳的な社会がもたらされるわけではない。だが組織構造が間違えば、マネジメントがいかに有能であっても、優れた業績はもたらされない。
「現代の経営」より
予期しない失敗は回避できませんが、一度起きた失敗と同じ失敗を二度と繰り返さないようなシステムを構築することは出来ます。混乱を生むことが事前に分かっているならば、それを回避し、再発を防ぐための対策を講じることで、無駄を省くことができます。
さらに、人と人がぶつからないような組織のスリム化や目的が曖昧な会議をなくすことも、時間を無駄にしないシステムの構築には必要です。
最後に、
変化と継続の調和のためには、情報に対する不断の取り組みが不可欠である。信頼の欠如や不足ほど継続性を損ない、関係を傷つけるものはない。したがって、あらゆる組織が、何を誰に知らせるべきかを考えることを当然としなければならない。このことは、情報化の進展により、協力して働くべきものたちが常に隣り合って働くとはかぎらなくなっていく状況の下にあって、ますます重要になっていく。
「明日を支配するもの」より
情報の伝達に何か漏れはないか?何か遅れはないか?を確認し、あらゆることについて情報の入手を容易にしておくことも時間の節約には必要です。
以上二回に渡って「時間をマネジメントする」をご紹介してきました。
まずは、自分の時間の使い方を把握し、整理してください。不要な仕事は捨てて、任せられる仕事は他の人に任せましょう。
次に、時間を無駄にしないシステムを作るために、自分のまわりの人の時間を無駄にしていないか把握し、組織として無駄を生まないような構造になっているかを確認してください。
そうすることによって、成果をあげるための土台である時間のマネジメントができるようになることでしょう。
本日は以上です。
有難うございました。
次回のブログで、またお会いしましょう。
参考文献:プロフェッショナルの原点 著者:P.F.ドラッカー、ジョゼフ・A・マチャレロ
発行所:ダイヤモンド社
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