一流の仕事を成す P.F.ドラッカー 重要なことに集中する!(後編)

こんにちは。

サッチー先生です。

本日のテーマは「P.F.ドラッカー 重要なことに集中する!(後編)」です。

今回は、成果を上げるための五つの習慣の一つ、「重要なことに集中する」(後編)をおおくりします。

 

 自らが成果をあげ、組織が成果をあげることを望む者はあらゆる活動を常時点検する。これはいまも価値があるかを問う。答えがノーであるならば、真に意味のある活動に集中するために、それらのものを捨てる。

「経営者の条件」

看護師の仕事は患者の世話である。しかしあらゆる調査が示しているように、彼らは患者の世話に関係のない書類仕事に時間の四分の三をとられている。デパートの店員の仕事の分析でも、時間の半分以上が客の満足という本来の仕事とは関係のない仕事にとられている。少なくとも半分は、客ではなくコンピュータに仕えるための書類仕事にとられている。技術者の仕事の分析でも、時間の半分は、本来の仕事に関係のない会議への出席や報告書の推敲にとられている。

それらの雑用は、本来の仕事の生産性を破壊するだけでなく、仕事への動機づけと誇りを台無しにする。

「ポスト資本主義社会」

この仕事は、本来の仕事に必要か、本来の仕事に役立つか、本来の仕事をやりやすくするかを常に問う必要がある。答えがノーならば、そのような手続きや活動は、仕事ではなく雑事にすぎない。

「ポスト資本主義社会」

新しいことを始めるときは、必ず何かを捨ててからにしましょう。いつもやっている仕事がいまも価値があるのか?必要なことなのか?を問うことによって、捨てるべき仕事を見極めないといけません。

 

明日のための生産的な仕事は、それらに使える時間の量を上回って存在する。加えて明日のための機会は、それらに取り組める有能な人材の数を上回って存在する。もちろん問題や混乱は十分すぎるほど多い。したがって、どの仕事が重要であり、どの仕事が重要でないかの決定が必要である

「経営者の条件」

優先順位を決めることによって、よき意図が成果をあげる目標へ、洞察が行動へと具体化する。優先順位の決定はマネジメントの視点と真摯さを物語る。優先順位が基本的な戦略と行動を規定する。

「創造する経営者」

何がなされるべきかについては、三つ以上のことを考えてはならない。三つのことを同時にできる者はいない。できるのは同時に一つか二つである。一つよりも二つのほうがよいかもしれない。単調にならずにすむ。その二つを片付けたら、次の二つを考える。前回第三位の候補だったものを自動的に繰り上げてはならない。そのときには、もう古くなっている。

「ピーター・ドラッカー、リーダーシップを語る」

常に優先順位を考えて、いま最も重要な仕事は何か?を問うて、重要な仕事に集中しましょう。

 

状況に流されて優先順位を決めると、トップの仕事はまったくなされなくなる。トップの仕事とは、昨日に由来する危機を解決することではなく、今日と違う明日をつくり出すことであり、それゆえ後回しにしようと思えばできる仕事だからである。状況の圧力は、常に昨日を優先する。

状況の圧力に支配されるトップは、トップ以外の誰にもできないもう一つの仕事、すなわち組織の外部に注意を払うという仕事をないがしろにしてしまう。その結果、唯一の現実であり、唯一の成果の場である外部の世界の感触を失うことになる。なぜならば、状況の圧力は常に内部を優先するからである。

「経営者の条件」

成し遂げたいことをメモしておく、九ヶ月後、実際の結果と照合する。こうして自らの強みと弱みが明らかになる。取り組むことが妥当だったかどうかも明らかになる。実行は得意だが、往々にして間違った問題に取り組む人が大勢いる。そのような人は、たいしたことのない仕事を立派に成し遂げたりしている。そうして細かなことに実績をあげている。

「ピーター・ドラッカー、リーダーシップを語る」

組織のトップとは組織の囚人である。出社すれば大勢の人がやって来て、何かを求める。ドアを閉めても無駄である。押し入ってくる。そのときは外へ出ることである。どこか秘密の場所が必要である。そこで一人で考えなければならない。何がなされるべきかを考える。

「ピーター・ドラッカー、リーダーシップを語る」

状況に流されず、常に昨日よりも明日を優先して、どこか秘密の場所で、何がなされるべきかを一人で考えねばなりません。そこで、明日を作り出すための活動を明確にするのです。

 

集中できる者があまりに少ないのは、劣後順位の決定、すなわち取り組むべきでない仕事の決定と、その決定の順守が至難だからである。延期が断念を意味することは誰もが知っており、延期した計画を後日取り上げることほど好ましからざるものはないからである。後日取り上げても、もはやタイミングは狂っている。タイミングはあらゆるものの成功にとって最も重要な要因である。

「経営者の条件」

誰でも優先順位を決めるのはそれほど難しくない。難しいのは劣後順位の決定、なすべきでないことの決定である。延期は放棄を意味する。一度延期したものを復活させることは失敗である。このことが劣後順位の決定をためらわせる。

「創造する経営者」

劣後順位の決定とは、手がけてはいけないものを、あらかじめ決めておくことを意味しています。できればリスト化しておきましょう。

いま劣後順位の一位は何か?劣後順位も常に考えましょう。

劣後順位は、優先順位同様、状況によって変化します。定期的に見直す習慣をつけましょう。

 

優先順位の決定には、いくつかの重要な原則がある。第一に、過去ではなく未来を選ぶ。第二に、問題ではなく機会に焦点を合わせる。第三に、横並びではなく独自性をもつ。第四に、無難で容易なものではなく変革をもたらすものを選ぶ。挑戦の大きなものではなく容易に成功しそうなものを選ぶようでは、大きな成果はあげられない。膨大な注釈の集まりは生み出すだろうが、自らの名を冠した物理の法則や新たなコンセプトは生み出せない。

「経営者の条件」

問題ではなく、機会に集中して取り組むことが必要である。問題を放っておけというわけではない。しかし問題の処理は、いかにそれが重大なものであっても、成果をもたらすことはない。損害を防ぐだけである。成果は機会から生まれる。

「経営者の条件」

優先順位は四つの原則にしたがって決定することをルール化してください。問題ではなく機会を選んで、変革をもたらすものを選びましょう。

 

まとめです。

成果をあげる秘訣は集中です。したがって、何が最も重要であるかを決めなければなりません。時間の不足という現実に対処する方法はこれしかありません。成果を上げるには、重要なことを一つ一つ片付けていくしかないのです。
優先順位を決めてそれに従うには、役立たなくなったものを捨てなければなりません。そのためには劣後順位(手がけてはいけないものの順位)を決めなければなりません。
状況の変化に応じて、優先順位と劣後順位を変えていきます。状況に流されて優先順位を決めるならば、重大な機会は失われ、本来なされるべき仕事は一向になされないことになるでしょう。

 

本日は以上です。

前後編でお送りいたしました。

有難うございました。

次回のブログでまたお会いしましょう。

 

 

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